ホープ誕生石とは
合成宝石について知る
合成宝石にも誕生石が選定されており、ホープ誕生石と呼ばれています。合成宝石とは、ガラスなどを使用して模造したイミテーション(模造宝石)とは異なり、天然鉱物の宝石と同じ化学組成及び結晶構造をもつ人工的に作られた宝石のことです。「コランダム」と「スピネル」の2種類の鉱物から人工的に作られています。また合成エメラルド以外の合成宝石は硬度が高いため、工業用研磨剤としても使用されています。コランダムとは、酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶からなる鉱物のことで、和名は鋼玉(こうぎょく)と呼ばれています。 純粋な結晶は無色透明ですが、結晶に組み込まれる不純物イオンにより色がつき、 ルビー(赤色)、サファイア(青色などの赤以外のもの)などと呼び分けられています。スピネルとは、マグネシウムとアルミニウムを主成分とする酸化鉱物です。スピネルの結晶は先端が尖った正8面体をなすことが多く、名称はギリシャ語の Spina (トゲの意)に由来します。スピネルの本来の色彩は無色透明ですが、鉄、クロム、亜鉛、マンガンなどが混入することによって、様々に変化します。
1月の誕生石アレキサンドライト
アレキサンドライトとは、色変わりするコランダムのことです。正式名称はアレキサンドライトコランダムといい、米国の科学、鉱物学の科学者によって開発されたシュミレイテッドアレキサンドライトで、天然アレキサンドライトと性質が非常によく似ています。天然アレキサンドライトと同じく、光の色で、石の色が変化します。自然光の下では緑に見え、赤色の成分が多い白熱光下では赤紫に見えます。この色の変化は、成分であるクロム(=コランダム)のバランスによるものです。
2月の誕生石パープルサファイア
パープルサファイアは、合成コランダムのことで、美しいパープルの色合いの合成サファイアです。合成石とは、天然の鉱物と物理的、科学的特性が同じものを、人工的に短期間で結晶化させたものです。また天然のサファイアと同じ硬度、屈折率、比重を持ち合わせています。
3月の誕生石ブルースピネル
ブルースピネルは、濃青色の合成スピネルのことです。
4月の誕生石ホワイトジルコン
ホワイトジルコンは、無色の合成スピネルのことです。
5月の誕生石エメラダ
エメラダは緑色の合成スピネルのことです。
6月の誕生石スリランカサファイア
スリランカサファイアは乳白色の合成スピネルのことです。
7月の誕生石ルビー
合成ルビーは赤色の合成コランダムのこと。1800年代終盤にオーギュスト・ベルヌイによって、ラボで作られた最初の宝石です。1902年、彼はこの美しい宝石を合成する火炎溶融法の開発を発表しました。合成ルビーの特徴は、不自然なほどとても色が美しいこと、内包物が全くないことです。 ほとんどの天然のルビーには内包物が混じっているため見分けるポイントにもなります。
9月の誕生石サファイア
サファイアは、青色の合成コランダムのことです。
10月の誕生石ピンクサファイア
ピンクサファイアは、ピンク色の合成コランダムのことです。
11月の誕生石ゴールデンサフィア
ゴールデンサフィアは、黄色の合成コランダムのことです。
12月の誕生石ブルージルコン
ブルージルコンは、青色の合成スピネルのことです。