ビッカース硬度とは?
天然石・誕生石のビッカース硬度について
ビッカース硬度とは、主に工業材料の硬さを表す尺度の1つです。モース硬度が引っかき傷に対する固さを示すのに対し、ビッカース硬度は押込み圧力に対する硬さを表しています。ビッカース硬度の試験法は1925年に開発されたもので、まず正四角錐のピラミッド型をしたダイヤモンド製の圧子を、測定対象の表面に押し込みます。次に、荷重を除いたあとに残ったへこみの対角線の長さから表面積を算出します。算出した表面積で試験荷重を割った値が「ビッカース硬度」と呼ばれるもので、単位はHVと表記されます。
大きな力で押し付けたのに小さな傷しか付かない、つまり、試験荷重が大きいのに傷の表面積が小さい場合、ビッカース硬度の値は大きくなります。つまり、硬い物質ほどビッカース硬度(HV)が大きくなります。